報道各位
プレスリリース
COMICHI石巻管理組合
合同会社MYラボ
石巻市中央松川横丁 COMICHI石巻
日本都市計画学会 計画設計賞を受賞
中央2丁目7-14 松川横丁に店舗+住宅の複合ビル「COMICHI石巻」が、日本都市計画学会計画設計賞を受賞しました。記者の皆様におかれましては、情報発信にご協力願います。
● プロジェクト概要
本事業は震災直後の2011年6月に阿部紀代子(八幡家、合同会社MYラボ代表社員)を中心とした地権者が自ら集まり、構想をはじめました。
昨年2015年9月に竣工し、1階は3店舗の飲食店、2階は若手移住者向けのホームシェア賃貸と地権者住宅、3階は一般の賃貸住宅と地権者住宅が併設されています。
計画プロセスには周辺住民も含めた意見交換が何度も重ねられ、着工後も上棟式やグランドオープン等、路地を利用し、地域住民を巻き込むイベントが重ねられてきました。
1階のテナント部分のマネージメントには、街づくり会社である(株)街づくり まんぼう、(社)ISHINOMAKI2.0等のまちづくり組織をはじめ、アイトピア商店街振興組合、地権者組織が加わった新しい街づくり会社である合同会社MYラボが担っています。
このように街の特徴を生かし、適正規模の共同建替えを行った点と様々な主体が連携したマネージメント体制が今回、受賞にあたって高い評価をうけました。
●日本都市計画学会計画設計賞とは。
「日本都市計画学会賞」は、都市計画に関し顕著な貢献をしたと認められる研究及び業績を成した者に対し授与されるもので、1960年の第1回「石川賞」に始まり、現在は、「石川賞」および「同奨励賞」、「論文賞」および「同奨励賞」、「計画設計賞」および「同奨励賞」からなり、これらは会員からの推薦(自薦を含む。)により応募されたものを表彰委員会学会賞選考分科会で選考し、理事会で決定することになっています。
今回受賞した計画設計賞は、都市計画に関する計画、設計、事業などに関する近年[概ね過去3年以内]の作品で、都市計画の進歩、発展に顕著な貢献をしたものを対象としています。
松川横丁ハウス建設組合(遠山敬介理事長)、設計者である合同会社住まい街づくりデザインワークス(野田昭宏代表社員)、計画づくりに寄与した東京工業大学真野研究室(真野洋介准教授、渡邊享子)が連名で受賞しました。
尚、この賞は、今年度、本件の他3件が受賞しています。
● 評価された点
日本都市計画学会より受賞理由は下記のように発表されました。
本事業は、東日本大震災の津波被害により大きな被害を受けた宮城県石巻市中心市街地における4名の地権者による共同化建築物を中心としたプロジェクトである。この事業の特徴は「横丁」という身の丈スケールによる空間整備を具現化することでスピーディにまちなか再生の動きを興したこと、また、地域とそこに営み集う多くの人々の資源や可能性を引き出すことで、復興、活性化に寄与したことである。とりわけ、評価すべき点として、
①横丁の特質を活かすとともに、まちに開かれた魅力的な空間を創出したこと
②民間復興モデルとなるような事業計画を提案したこと
③まちを巻き込むプロセスと、持続性を配慮したマネジメントプログラムを展開していること
などがあげられる。
以上の計画、設計、事業、管理などの一連の空間形成における実績やこれにかかわるまちの復興と 活性化の試みは、都市計画の進歩、発展に大きく貢献をしたといえ、日本都市計画学会計画設計賞に値すると判断した。
● 参考資料
報道各位
プレスリリース
COMICHI石巻ホームページ
http://matsukawa-yokocho.com
日本都市計画学会
http://www.cpij.or.jp/com/prize/award/list.html
● お問い合わせ: [電話] 090-6922- 2901
[mail] info@matsukawa-yokocho.com
[担当] MYラボ事務局 渡邊